今『ブラッド・ダイヤモンド』血のダイヤモンド…正規のルートを通らない闇ルートのダイヤモンド採掘現場から世に送り出されているダイヤモンドである。
そういう採掘現場では、強制労働を強いられてる人の命の価値の方が、小さなダイヤの原石一粒より何倍も軽い…。その働き手の家族の命なんて無に等しい…。
映画は恐ろしいほどのドキュメンタリータッチである。おそらくハンディカメラの多用や登場人物の一人ジャーナリストの持つ一眼レフカメラから我々が見せられる切り取られたモノクロのストップモーションの所為だろう…。
映画の舞台は、1999年から始まる。ストーリーは実際に内戦が続くアフリカのシエラレオネが舞台となっている。確かに映画そのものはフィクションかもしれないが、その中に現実の恐ろしさを感じさせる。
ジャイモン・フンスー(スピルバーグの『アミスタッド』で主演した。)扮するメンデ族の漁師ソロモン・バンディーが平和な生活からその内戦に巻き込まれて行く所から始まる。彼は、巻き込まれ強制労働させられるダイヤモンドの採掘現場で偶然見つけた大きなピンクダイヤモンドを愛する家族を取り戻す駆け引きの材料として地中に隠す。
しかし事はそうたやすく運ばない。それが見られてしまい、強制労働の看守とレオナルド・ディカプリオ扮するダイヤブローカーに挟まれ、駆け引きの材料として落とされて行くのである。
そこに登場するジェニファー・コネリー扮するジャーナリストも巻き込み、さらにソロモン・バンディーの息子が少年兵士としての洗脳も受け、我々が想像を絶する展開へと傾れ込んで行くのである。
映画の中に出て来る「…給料の3か月分…」それが幸せの証と信じてる者が居る限り、どこかで闇のダイヤモンドは血を流しているのだと…
すごく重い…
リアル過ぎるのである。しかし決して目を背けてはならない映画…そんな武骨な映画が『ブラッド・ダイヤモンド』である。