池田組・新作撮影日記
2002.7.7〜2002.12.22



July.2002

"風田次郎の新作撮影日記"
池田組、待望のクランクイン(7/7)

池田雄之が初監督・脚本も担当した新作の撮影が、当初の予定よりかなり!大幅に遅れて、この日ようやくスタートしました。なんとすでに脚本製作開始から1年が経過しています。

初日の出演者は、初共演の川崎ゆかりと、はやしかつみ。また、先日の遠足よりメンバー入りしたかとうみわのスタッフ初仕事の日にもなりました。撮影場所を提供してくれたのは自称スーパーヘルプのみゃーきちくん。監督、出演者がいろんな物を荒らしまわったり、壊したりしたにもかかわらず、顔色ひとつ変えずに協力してくれました。本当にありがとうございました。

さて、今回久々の出演となった風田次郎ですが、前日に海ではしゃぎすぎてしまい、思いのほか真っ黒というより真っ赤。このままでは監督に怒られてしまうと思い、ファンデーションで赤みをおさえて撮影に臨みました。しかし、久々の芝居ということと、前日の疲れからきた体力不足で、1シーン、しかもセリフも大して無いというのに大苦戦しました。

音声の収録は、初めて使用するショットガンマイクロフォンで行われました。かとうみわは録音担当に決定、いきなり大活躍。それにしても、監督のひざをボキボキ鳴らしながら撮った、ものすごいアングルには度肝を抜かれました。

部屋での撮影終了後、はやしかつみの初登場シーンのロケ。とにかく歩くだけのシーンなんですが、見事に役のイメージを表現した怪しい表情と動きでいい味を出していました。完全に食われそうな予感。がんばらねば。-つづく(風)

撮影時間 AM11:00〜PM6:00

"風田次郎の新作撮影日記2"
メインキャスト揃い踏み(7/21)


池田組撮影二日目にしてメインキャストが勢ぞろいしました。
近作ではニュースキャスター専門で、芝居らしい芝居をしてこなかった伊藤浩司が’99
「K・LAST OF ASSASSIN」以来久々の本格復帰。役者ではないにもかかわらず、その個性的な風貌でいつもいい味をかもし出しているマッキー俊克がクランクインを果たしました。
そしてもう一人、これまでメンバーのみのキャスティングをしてきたI.D.K.映画、初の客演俳優となる紅城真くんの初参加。

彼は"イタニカ"の劇団放浪見聞録の役者であり、客演バンク登録俳優でもあるI.D.K.にはなじみの深い存在。今回映像作品初挑戦ということで、舞台とはなにもかも勝手が違う撮影に戸惑いながらも、独特の存在感を示してくれました。また、前作「渇いた記憶」の主役、山口拓哉がこの日は出番がなかったもののスタッフとして初参加してくれました。

この日もとにかく暑かったです。人数も多いので熱気倍増、しかも収録シーンも多かった(ちょっとしたアクション含む)ので、かなりハードな撮影となりました。でも、同時に楽しくもなってきました。前回は歩くだけのシーンだった林君の変態キャラがついに爆発。川崎ゆかりの派手メイクや衣装は、すごくらしかったし、伊藤さんとマッキーの兄弟はなんだか楽しい。スクリプトを担当したかとうみわの「時間!」というクールな一言一言が現場の雰囲気を引き締める。風田は、あいかわらず調子が上がらずじまいでしたが・・・紅城くんのカツゼツのよさがうらやましい。。。
また、登場人物が多いぶん、監督は映像的にもいろんな遊びを取り入れることが可能になり、池田ワールドを存分に発揮。面白い仕上がりにしていました。が、数日後、重大なミスをおかしていたことが判明しました。
なんと川崎、紅城のシーンの後半部分をまるまる撮り忘れてしまっていたのです!間に回想シーンが入るため、台本を見ていると確かにきりがいいところで前半部分が終わっており、そこにいたスタッフ、出演者、誰ひとりとして、つづきがあることに気づかなかったのです!ななんと、なさけない!(このことは、今ここで初めてみんなに発表しています。)次の機会に改めて後半部分を撮ることになったのですが、ちゃんとつながるかどうか・・・。不安でもあり楽しみでもあります。

撮影時間:PM11:30 〜PM8:00

August.2002

"風田次郎の新作撮影日記3"
太陽との戦い、再び(8/11)

この日は外出注意報が出るほどの真夏日。1日中炎天下のロケでは倒れる人が出てしまうかもしれないと、集合時間を遅めに設定して撮影開始。しかし、それが裏目に出ることに。。。
車4台、スタッフ、キャスト合わせて11人という大人数、移動するにも一苦労でした。その中には今日がデビューとなる新メンバー平林徹、
今作初参加の三上憂喜、スタッフとしてはRIKO CHANがいました。
平林は、まったくの俳優初体験でありながら、見事なチンピラ振りを発揮。道路に倒れこみ車に引かれそうになりながらいい演技を見せてくれました。また、池田監督が特別出演。当初は刑事役をやるというふざけたことをいっていましたが、メンバーの中で一番チンピラがしっくりきていました。というわけで風田は監督の指導の下久しぶりにカメラを回す機会を得ました
ちょっとしたアクションシーンがあり、面白い画がとれました。


問題はいろいろありました。設定上道路を車で完全に封鎖した状態で撮影しなければいけないため、車が通るたびに撮影車両を移動させるのに手間がかかり、川崎ゆかりが完全に衣装のつながりを間違え、林勝巳の熱演で、紅城くんが調達してくれた劇団放浪見聞録の銃が故障。そして、駄目押しは"太陽との戦い"。前作"渇いた記憶"でもこの日と同じロケ地で撮影したシーンがありましたが、そのときも思いのほか撮影に時間がかかり、画面がだんだん暗くなってしまうというハプニングがありました。そのときは、一部カットすることで何とかなりました。

果たして撮りきれるのか?現場に不安がよぎり始めました。
このシーンの最後の最後で、風田、川崎の登場となるのですが、そのころには車のブレーキランプが体に反射して写ってしまうほどに暗くなっており、ついに撮影中断のお達しか・・・。
また、次回改めて取り残し分を撮影することになりました。しかもこれは後でフィルムをみて分かったことですが、風田、川崎のシーンはどうみても完全に夜になっており、撮り直しが必要だということが判明してしまいました。。。

さて、気を取り直して、伊藤浩司、マッキーの窃盗兄弟のI.D.K.カー窃盗シーンの撮影。このシーンの演出は面白かった。完全にコント形式!ちょっとI.D.K.カーに失礼な気もするけど、出来上がりをお楽しみに!(風)

撮影時間:PM2:00 〜PM7:00
*
写真の上にポインタを置くと違う写真が見られるよ!

"風田次郎の新作撮影日記4"
急遽スケジュール変更!喫茶店飛び込み撮影(8/25)

集合時間が急遽予定より遅くなり、撮影前に時間ができたため、前回中途半端に終わってしまったロケ(Vol.3参照)のVTRチェックを池田監督と行いました。あれこれ打ち合わせをしている内に監督が、追加シーンの撮影を決定。この日は、二日目の撮影で、ド忘れしてすっかり撮り残してしまった川崎ゆかりと紅城真の部屋でのシーンを撮影する予定でした。が、しかし、撮影場所として貸してもらうはずだった部屋が、連絡ミスにより使用不可能に!面子はすでに各方面から集まって来ている。しかも紅城くんは時間が無いところ遠くから来てくれた。いまさら中止にするわけにはいかないと、監督はさっき思いついたばかりの追加シーンを急遽撮影する決断をしました。

撮影場所についてはいろいろと案が出ましたが、喫茶店がいいのでは?と言うことになり、近くで探してみたものの見つからず、川崎の提案で国立まで移動、最初はゲリラ撮影も考えましたが、提案した川崎自ら撮影許可の交渉にあったってくれて、二軒目にしてあっさり許可が下りました。

撮影させて頂いたのは国立駅前にある"珈琲館・国立店"(国立市中1-8-1 国立TECビルB1)。「ご自由にどうぞ。」という暖かいお言葉!しかも、頼んでもいないのに川崎、紅城が店に入ってくるカットではなんと「いらっしゃいませ」を言ってくれました!なんてすばらしい店員の方々!こうなるとわれわれも調子に乗って、藤井岳志さんという店員の方に出演依頼。それもあっさり了承していただき、注文を聞きにくる店員の役をやっていただきました。監督を驚かせたのは、当然フレームインするときの立ち位置など、打ち合わせをしていたわけでは無いにもかかわらず、まるでカメラアングルを把握していたかのように、見事に誰にもかぶらない位置に入ってくれたことです。もしかして、芝居か何かやっているのでは?と、疑いたくなるほどでした。しかし本人いわく「全くの偶然」とおっしゃっていたようです。藤井さん、ならびに珈琲館のスタッフの皆様、ご協力本当にありがとうございました。(撮影時間:PM13:30 〜PM15:30)

さて、今回特筆すべき点は、これまでスタッフとして影で作品を支えてくれてきたRIKO CHANが、記念すべき初出演を果たしたことです。隣の席に居合わせたお客さんというほとんどエキストラのようなものですが。彼女が写っている画面をよく見ると足元にみんなの荷物が置いてあり、それに気づかずに撮影。なんだか家出娘のようになってしまいました。
あ、それともう一点。全然関係ないのですが、撮影終了後、川崎のつよーい要望で天然温泉へ監督と3人で向かいました。

千葉「電丼ユーカリ祭り」以来、二度目のI.D.K.風呂の旅。


September.2002

"風田次郎の新作撮影日記5"
遅刻者多数!忘れ物多発!(9/1)

この日は8/11(Vol.3参照)に、時間に追われ取り残してしまった部分や、撮り直しとなったカットを中心に撮影。前回は大人数を集めましたが、結構人手が余ったりして、監督がテンパッてしまうという理由から今回は最小限の布陣で臨むことに。
また日が沈むという前回の悲劇を繰り返さないために、集合時間をいつもより早めに設定。しかし、そのせいで遅刻者が多発しました。。。しかも、撮り直しには前回とのつながりが最も重要だというのに、忘れ物も多発。小道具から衣装まで、みんなが色んな物を忘れてきました。そのため撮影に色んな制約も出てしまいました。まず、マッキーが預かっていた紅城くんの衣装を忘れてくるという大失敗。しかし、用心した紅城くんが、前回とほぼそっくりな衣装を準備してくれていたため、難を逃れました。でも、よく見れば、変化がバレてしまうかも。これは完成品が楽しみ!そして、監督が拳銃一式を丸ごと。そのため、予定されていた新シーンの撮影は中止。撮り直し分に関しては、みんな"指鉄砲"でなんとかしのぎました。
それでも撮影は思いのほか順調。余裕がありすぎて三上憂喜は本番中に寝る始末。それも死んでいる設定だというのに、死体がこっくりこっくりしていました。

予定されていた撮り直し分を難なく撮り終え、いよいよ新シーンに突入。伊藤、マッキー、林、紅城の4人が狭いI.D.K.カーの中に押し込まれ、さらにカメラも乗り込み、ぎゅーぎゅー詰めの撮影。この日もまだまだ暑かったため車中はむせ返っていました。やはり今回もI.D.K.カーはエンジンが焼きついてしまうのではと心配になるようなひどい扱いを受けていました。。
(デジカメ電池切れで、記念写真には手しか写らなかった
風)

撮影時間:PM10:30 〜PM16:30

写真の上にポインタを置くと違う写真が見られるよ!

"風田次郎の新作撮影日記6"
雨天決行!紅城真クランクアップ!(9/16)

クランクインしたころは真夏で、とにかく暑さにやられて大変でしたが、この日は、完全に秋。かぜを引きそうな低気温。
設定は夏なので薄着の衣装がこたえます。。
本当は雨が降ってはいけませんでした。今日最初の屋外での
シーンは、撮影済みの晴天のシーンとのつながりがある。
それでも強引に撮影決行。突然の雨という設定に変更しました。ほんの短いシーンなのですが、川崎ゆかりが運転する走行中の車中という設定の上、セリフが終わるのと同時に、赤信号で停止するという難しい場面。信号の変わり目を狙って何度もトライしました。
今日ついに、I.D.K.映画初の客演俳優、紅城真くんがクランクアップを迎えました。彼の最終日は、途中まで撮ったものの、残り半分をすっかり撮り忘れてしまったシーンの続き。しかし、その前半半分を撮影したのはもう2ヶ月も前。川崎ゆかりの髪型がつながるわけも無く、結局もう一度頭から全部撮り直す事になりました。また、この日までスタッフとして手伝ってくれていた山口拓哉がついにクランクイン!足元だけのワンカットでしたが。。一応最後の最後で、紅城くんと初競演を果たしました。
( 撮影時間:AM11:00〜PM18:00)




October.2002

"風田次郎の新作撮影日記7"
一泊二日ホテル撮影(10/26〜27)

初めてホテルの一室を借りて、1泊2日での撮影。
出演者は風田次郎、川崎ゆかり、山口拓哉の3人。
設定上陽の光が必要だったため、3時のチェックインとともに風田、山口出演のクライマックスシーンを急いで撮影。山口はボケボケNGを連発して、おおいに笑わせてくれました(上の写真はその山口のボケを再現しています)。

自分の出番を終えた山口は数時間でチェックアウト。その後、
池田監督とマンツーマンで風田一人の出演部分を撮影。
ここでなんと監督自身がチェックアウト。演出意図(本当は単に監督自身のスケジュールの都合)により、残りの川崎ゆかりの出演部分は、井手義和が監督を担当することに。

夜になって、川崎ゆかり、RIKO CHANと合流。
深夜にとりあえず全部のカットを撮り終えたものの、やはり陽の光が必要な部分や、撮り直しが発生したため、夜明けを待って急いで撮影。チェックアウトの10時までに何とか終了しました。

撮影時間 26日(PM15:00)〜27日(AM8:30)

November.2002


"風田次郎の新作撮影日記8"
夜の車のシーンはやっぱり寒い(11/17)



なにかがおかしい・・・。
出演者はみな半そでなど薄着なのに、
池田監督は完全防寒着状態。
確か、この映画の設定は夏だったのに、もうすでに冬。
病み(かぜ)上がりの風田にはかなりキツい状況。

しかし、出演者中ひとりだけトレーナーを着ているマッキー。
(また)つながりを間違えて違う衣装を持ってきてしまったのだ。
幸い(?)本来の衣装のTシャツと着て来たトレーナーの色が
同じだったため、そのまま撮影。寒さからうまく逃れた。
そういえば前作の「渇いた記憶」の時も、夜の車のシーンの
撮影の日は、春だというのにとっても寒く、その時もマッキーは
違う衣装を持ってきて、人から似たTシャツを借りていました。
ちょっとデジャヴ。。

この日で主要キャストの伊藤浩司、林勝巳、マッキーはクランクアップ。名役者・林くんは、珍しく本番中に笑いまくってNGを出していました。対向車のヘッドライトに後ろから照らされ、寒そうにちょっと猫背で歩いてくる、スーツ姿の山口拓哉のシルエットが、なぜかツボにはまってしまったらしい。隣に座っていたこちらまで、つられてなんだかおかしかった。
(
下の写真はその場面を再現しようとしたのですが...)
撮影時間 PM5:00〜PM7:00)

Decmber.2002

"風田次郎の新作撮影日記9"
初雪!I.D.K.名古屋代表登場、スナック貸切撮影(12/8)

ようやく予定が延び延びになっていた、I.D.K.名古屋代表
水上明也の登場
。その日はよりによって、降っている雨が雪に
変わりそうな勢いの寒さ。
水上の撮影日は1日だけなので、名古屋から到着後すぐさま
容赦なく撮影開始。この日はちょこちょこ移動が多かった。

まずはオープニングの水上初登場シーン。
相変わらずのすばらしい演技を見せてくれました。そういえば
山口拓哉とは、実質的に初競演。サクサク済ませ、移動。
続いて、ホテル前で風田、水上、山口のラストシーン。雨は降ったりやんだりでしたが、なんとかカメラに映らない程度。
さらに移動して、車内のシーンをすべて撮りきる。
つぎに室内で風田の初登場シーンをワンカット撮影。
予想外に撮影は順調に進み、日中のシーンはすべて終了。
暗くなるのをまって、前回撮影した夜の車のシーンの水上別撮り分の撮影。これまたあっという間に終わる。
その後、スナックを借り切っての撮影が控えていましたが、店の準備待ちのため、これまで編集したシーンをみんなで鑑賞。
あるシーンを見た水上の「これはどういう状況なの?」という質問に、編集のやり直しを決意する。。

ついに今日最後の移動となるスナックへ。エキストラとして木村梨紗と、その店の方に協力してもらう。最初は遠慮がちだった池田監督もだんだんずうずうしくなって、店のメニューの札を取り外し、ウーロン茶でごまかすはずだった酒も、いいボトルを出してもらい、実際に作ってもらってしまいました。当初はすぐに終わるような簡単なシーンの予定でしたが、エキストラの二人にもエキストラとはいえないほど活躍してもらい、水上もアドリブで結構しゃべらされるハメになり、何度もNGを出しながらも、うまい酒を飲んでがんばっていました。

そういえば、この夜遅く実際に、早い初雪が降りだしました。
東京でのこの時期の雪は、11年ぶりだそうです。


(撮影後、メニューの札を取り付けているメンバー。)



(翌日、雪の中名古屋へ帰る水上氏)

撮影時間 AM11:00〜PM9:00


郭 風城 の撮影初体験日記
乾杯〜クランクアップ! 池田組(12/22)

僕は待ちに待たされていた初の現場に1時間近く遅れて迷って到着!場所は前回の撮影と同じスナックとの事。新メンバーにもかかわらず単に叱られなかったのは最年長のせい?生きてて良かった!っと!!

カメラの井手義和さん、記録の山口拓哉くん、この日スチール兼ブームマン兼潤滑油として狭い店内をチョコマカ動き周ってるマッキー俊克くんのスタッフよる追加になったシーンの撮影。
真夏のシーンを真冬に撮影の為、風邪を押しての川崎ゆかり嬢、前回同様 この店の本当のママの特別出演、おまけに20年ぶりにセリフをしゃべる僕が、何処まで演じれるかの数々の不安の中、池田雄之監督のメガホンの下 撮影が開始されました!

この日の撮影シーン、始めは、ベテラン川崎ゆかりさんと 僕、郭 風城 扮する やくざのボスとの心理合戦。
やくざの組長が愛人・川崎ママに呼ばれ彼女のスナックに現れるシーンから・・・何だか一番寒がりに見える池田監督が半袖シャツのやくざの子分になりスナックのドアを開け、先輩やくざの平林徹くんが店内を確認した後、僕が入って来る、と言う設定。この順番を指摘したのは、さすが現役!特別出演の、その店のママさんでした。経験に勝る物は無いと言う所でしょうか・・・恐い。

ところでこの日初めての参加で震える小犬の様な僕を捕まえてみんなは、笑ってても 恐い。黙ってれば 尚恐い。役に入ったら 輪を掛けて恐い!・・・とは、どーゆー事!?

まぁ仕方無いか・・・そのままの恐さでボックス席へ移動、金の亡者の仮面を脱ぐシーンでは、店のママさんと 木村梨紗さんの両手に華にヘネシーをくゆらせイチャイチャ・・・ハイ、すみませんねぇ〜。愛人役の川崎さんと直接交わす会話は無いものの、目と目の間には火花が飛び散っていました!

撮影も事の他順調に進んだのか、同じテイクをカメラの角度を変えながらアップの撮影を何ショットか撮影。どれだけのドアップを撮られたか、とっても気になっているのですがあ〜井手さ〜ん!!

続いて店の中で2人の子分をボスの僕が怒鳴りつけるシーンの撮影、土下座する2人に怒り狂って物を投げつけると言う設定。何にしようか?最初はプラスチックの灰皿にしようかとも決りかけたものの「それはあまりに痛いっすよ〜」と言う 平林くんの自己防衛本能で却下・・・と言う事でライターに変更、それも投げ直す度に リハで壊れてしまい、結局タバコの箱を投げつける事に決定。投げつけられる2人は「どれでも恐い物ですよ〜」と何度も土下座を繰返されてましたが、マッキーがこのシーンで何気に楽しそうに動画まで撮り始めたのには爆笑しました。・・・とりあえず やくざの絡むシーンはアップ!やれやれでもアッ!と言う間の出来事でした。

続いて、木村梨紗さんの電話のシーン、私腹に着替え入口近くの寒そうなカウンターチェアに座り数テイクでOK。

続いて 川崎ゆかりさんのあやしい?行動シーンの撮影。こちらもさすが数テイクのダメ出しだけでOK!さすが風邪を引いてても貫禄!と札束を見せ付けられました。

最後の最後に、ニュース原稿を池田監督が作成する為、記録係の山口拓哉 略して山拓くんから記録ノートとボールペンを取り上げカウンターに向う。井手さんと僕の突っ込み?も手伝って、いよいよ読み上げるのは監督みずから・・・「よぉ〜し!1発録音で行くぞぉ〜!!」の気合の入り過ぎに応えるように、走る走る!真後ろに座って、じっと聞いてたけど、その ド緊張の監督に塩を磨り込むように、僕は鼻濁音の指摘までしちゃいました。笑いの中、1発録音どころか何発噛んでいた事か!笑いを堪え熱くなりながら時が流れました。

最後の記念撮影の後、店の方にお礼を言い通りに出ると、もうそこは冷たい空気が張り詰めた冬の夜の街・・・。
みんなと別れを惜しむ間も無く、また別々の まだ残して来ている用事に向かい小さな影になって行きました。
・・・これが僕の久しぶりの“心地よい緊張”を思い出させてくれました。ありがとう!そして、みなさんお疲れさま!!(郭)

撮影時間 AM11:00〜PM9:00