新作製作日誌 第19話「水門川住吉橋下」2010/1/4


主演の水上明也の歩くシーンを撮るために、いつもより足を延ばして岐阜県・大垣市へ。
昔は城下町だったこともあって、古びたいい景色がたくさん残っていて、まだ名古屋に拠点を置いていたころよく撮影に訪れていた町。
寒い地域なので、雪がけっこう残っていて、さらにいい雰囲気を出していました。

大垣城付近から松尾芭蕉ゆかりの、「奥の細道」結びの地・住吉灯台に移動し撮影していると、地元の人が声をかけてくださり、近辺のおすすめロケ地を案内してくれた上に、親切にメンバーの写真まで撮っていただきました。

<キャスト>水上明也
<撮影時間>11:30〜14:30



新作製作日誌 第20話「怪我の功名の紅い夕日」2010/2/21


いよいよ本作一番の難関、クライマックスのアクションシーンに突入。地元宮崎に帰省中の山口拓哉は、前日にロケ地の名古屋入りして撮影にのぞんだ。

この日はただでさえ大変なシーンにもかかわらず人手不足で、キャストは出演しながらスタッフもこなさなければならず大忙し・・・
あっという間に日が暮れてきてしまった。
しかし、怪我の功名というべきか、逆にきれいな夕焼けを生かしたシーンの撮影に成功!
ずいぶん予定シーンを残してしまったが、完全に夜になってしまったので明日またがんばろうということで、とりあえず終了。

<キャスト>水上明也/風田次朗/山口拓哉
<撮影時間>11:00〜17:45



新作製作日誌 第21話「恨みの"うら"の字」2010/2/22


昨日に引き続きアクションシーン撮影。この日は富井風゜が参加。昨日の反省をふまえ、開始時間を早めに。寒さも多少やわらぎ、順調にアクションシーンは終了。続いて村木紗梨と富井風゜の別シーンへ。脚本や撮影もこなす富井は、演者としてだけでなく色々な演出アイデアを出してくれるので監督としては心強い。

無事ロケを終えて、屋内シーンへ。ここからスタッフの杉山が合流。山口拓哉と富井のコミカルなシーンを、ほぼ台本無しのその場のノリで収録。
最後は手のあいた主演の水上にカメラを任せ、慣れない新機材で1カット。
なんとか山口を無事宮崎へ帰らすことができました。

<キャスト>水上明也/富井風/風田次朗/山口拓哉/村木紗梨
<撮影時間>10:25〜17:00/18:05〜19:15



新作製作日誌・番外編その弐「過去ありて候」2010/5/4


撮影が一段落したGWを利用して、旧名古屋メンバーと久々の再会!
大爆笑のひとときを過ごしました。

中学、高校時代(1985年〜)コメディリリーフとしてふざけてくれた高阪義樹、高校時代(1988年)から東京に活動の場を移すころまで、パロディ物(代表作・ベスト・キッドならぬベスト・アンド)などでかなりふざけてくれた安藤直樹、おなじく高校時代から学生時代を通してこれまたふざけてくれた伝説のNG王・粟田裕司(彼はなんと役でやっていた職業に本当に就いてしまった・・・)。

彼らの雄姿は、現在制作中の新作に回想シーンで登場します!




メンバー出演作品 映画「SCOPE」/舞台公演「動」2010/5/22,6/19
染井ひでき出演の映画「scope」
会場は渋谷UPLINKで、当初は短期間の上映予定だったが、好評につきロードショーへ。

性犯罪者の情報開示、GPS追跡、薬物治療を義務付ける法律、scope法が制定された近未来。若干28歳にして、この重いテーマに取り組んだト部監督に、「この法律を望むのか?否定しているのか?」上映後に直接お話を聞くと、
「この作品はあくまで"傍観者"として作った」という答えをいただいた。

染井ひできは、scope法対象者となった主人公の青年の面倒を見る、心に傷を持った工場長という重要な役どころを演じた。
 林勝巳が出演した、舞台公演「動」は、セットは舞台のみ、というシンプルな世界で繰り広げられる4部のオムニバス。

林が登場する第二部「クラップ」では、主演の犬山ヴィーノの圧倒的な演技力、林の怪演、若手の活野創、雷神風太朗の魅力的な個性にひっぱられ、わずかな照明演出だけの小さな舞台が、広く深みのある世界に変貌をとげたていた。
逆に言うと、役者に力がなければ"本当に何も無い舞台になっていただろう・・・
映像の世界にいると忘れがちな、"役者力"をまざまざと見せ付けられた気分だ。